「なんか最近、うちの部署の営業成績が下がっているなー」
「飲食店経営しているが、お客さんが減って売り上げが減っているなー」
「ブログのPV数が減ってきているなー」
などのビジネスにおいてネガティブな問題に直面したときに
どうしたらいいのだろう?って悩みに悩みますよね。
こういう場合は具体的な目標設定とそれを達成するためのプロセスを
考えるべきです。
そのときに一つの指標としてKGIとKPIの設定です。
今回はKGIとKPIの意味や違いなどを考えていきましょう。
KGIとは?

KGIとは英語である「Key Goal Indicator」の略した言葉であり、
日本語では、「重要目標達成指標」と言います。
KGIは簡単に言うと目標の最終ゴールのことです。
この最終ゴールは根拠のある数値を用いて掲げた方が
評価がしやすくデータの活用が効率的にできるため、
なるべく定量的な目標指標が良いでしょう。
例えば、
- 年間の売り上げを約30%上げる。
- 成約件数を前年と比べて約50%増やす。
- フォロワー1万人を目指す。
など、最終目標を数値化して設定した例でした。
KPIとは?

KPIとは英語である「Key Performance Indicator」を略した言葉であり
こちらの日本語は「重要業績評価指標」と言います。
KPI(重要業績評価指標)はKGI(重要目標達成指標)の達成のためのプロセスに
おいて進捗状況を数値を用いて定量的に設定された指標です。
つまり、最終目標を目指すために、
その行動が目安となるようにわかりやすく数値化されたものであり、
KPIはKGIの設定があるうえで成り立っています。
KPIを設定するときは、「SMARTモデル」という目標設定する方法があります。
SMARTモデルとは5つの要素を取り込むことで、
適切な目標設定ができるというものです。
「SMARTモデル」の5つの要素
- Specific:明確性(具体的でかつ明確であるか)
- Measurable:計量性(客観的な数字を用いて計測できるか)
- Achievable:実現可能性(達成が可能であるか)
- Relevant:関連性(KGIなど全体目標に関連しているか)
- Time-bound:達成期限(いつまでに達成できるか)
このSMARTモデルを用いることで、組織の全体目標に対して適切なKPIを
設定できる可能性が高くなります。
KGI、KPIの設定例
ここでは事例を踏まえて設定方法を見ていきましょう。
事例① 居酒屋の売り上げを上げるためのKGI、KPIの設定
ある居酒屋の売り上げを上げたいという目標である場合、
KGIの設定を
「今年の売り上げを前年と比べて50%上げる」とします。
次にKPIの設定ですが、
その店舗の顧客データから分析を行い、KGI達成に繋がるようなKPI設定が
見つかります。
分析の結果、ここの店舗では新規の顧客は少なくはなかったが、
リピーター顧客が少ないことがわかった。
あと、若鶏のから揚げを注文したお客さんはドリンクの注文率が高いことがわかった。
そこで、このような仮説からKPIの設定は
- リピーターを前年より2倍に増やす
- 若鶏のから揚げの注文率を50%上げる
事例② 通販サイトの売り上げを上げるKGI、KPIの設定
スポーツ用品の通販サイトであるが、
ここではKGIの設定を
「今年の年間売り上げを100億円を目指す」とします。
次にデータの分析の結果、
平均的な注文単価は2万円、
CVR(成約率)が2%であることが分かった。
そこでKPIの設定は
- 注文件数:月間41500件
- セッション数(サイトの訪問数):月間207万セッション
理由としては、
年間100億は月間にすると約8.3億円。
注文単価が2万円であるため、
注文件数は8.3億円÷2万円=41500件となる。
次に月間8.3億円売り上げるには注文件数が41500件必要であり、
CVRが2%であるため、
セッション数は41500件÷0.02=約207万セッションとなる。
マーケティングの入口はKGI、KPIから始まる

マーケティングを実行する上で、KGI、KPI設定せずに
効果検証なしで実行し続けることはほとんどありえなくなっているくらい
設定は必須的な存在であります。
実際に、KGI、KPIを設定して成功している企業は非常に多くあると
言われています。
あと、これは企業の売り上げとかの大きな目標設定だけでなく、
違う分野や小さなことでもこのKGI、KPIの考え方は
活用できると思います。
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